スポーツでの怪我も様々です。
怪我をしてから、どのように直すかよりも、スポーツや年齢などに応じて、怪我をしにくい状況を作るのも大事かなと思います。『発育期で注意する事』というテーマで書いています。
強く負担のかかる練習。
1か所のみに強く負担のかかる練習はやりすぎない方が良い。
身長を伸ばす為に欠かせない“骨端線”(成長軟骨)が残っています。ここの箇所に損傷をきたしてしまう可能性があるので、1か所のみに負担がかかる運動よりは全身運動が良いです。
整骨院で行っている怪我の処置で、注意するのが“骨端線”です。まず『身長は伸びているか?』聞いて判断します。成長期の段階では、ここの怪我も少なくありません。
発育期の子供には色々なスポーツを!
発育期の子供には特定のスポーツよりも、色々なスポーツを行わせる方が良いです。
色々なスポーツをする事で、バランスのとれた身体つくりに繋がります。発育時期は、神経の発育発達が著しいので、複雑に動かす運動が神経を刺激するので、運動神経向上に適しています。
この頃は筋トレをしても筋肥大はしない時期です。14歳ごろから筋トレや体幹トレーニングをしていくと効果的です。
発育段階に応じた練習量と練習内容
子供の発育段階、体力、技術レベルに応じた練習量と練習内容を十分に考えて行う事がスポーツでの怪我予防に必要です。
スポーツの怪我は関節を中心に発生しやすい。
年齢や学年に応じて、怪我をしやすい個所は違いますが、関節に多く発生しやすいのは一緒です。下記は小学校4~6年生に多く起こる割合です。
・膝関節 18%
・足関節 16%
・股関節 15%
・手指 14%
・ふくらはぎ 11%
・その他
特に膝関節や下肢は成長軟骨の影響もあるので、一旦痛み出すと、なかなか痛みが引かない場合も多いです。
まとめ
子供の痛みなどの身体の不調を訴えやすい環境づくりと、不調を訴えた時に受け止めるこちら側の対応も大事です。
僕が修業時代に教わった言葉は、子供は大人に『遠慮する』『気を遣う』『痛いとは言わない』です。
怪我の理論は、特別難しくないですが、子供が相手の怪我を施術するというのは、思いのほか難しく、心理的な面、身体の個人差などがあり、とても奥深いものです。
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