「骨盤矯正」という言葉を耳にすると、なんだか体をバキバキと動かされるイメージで「危ないのでは?」と不安に思う方も少なくないでしょう。
特に産後のデリケートな時期に、安心して施術を受けたいですよね。
今回は、骨盤矯正が「危ない」と言われる理由と、安全に施術を受けるためのポイントについてお話しします。
骨盤矯正が「危ない」と言われる理由
骨盤矯正が危ないと言われる背景には、いくつかの理由があります。
施術者の技術や知識に差がある
骨盤矯正は、医師や柔道整復師、理学療法士といった国家資格を持っていなくても、比較的簡単に「骨盤矯正」を名乗って施術を行うことができてしまいます。
医療知識や解剖学的な知識が乏しい施術者が、無理な力を加えて施術を行うと、かえって体を痛めてしまう可能性があります。
不適切な施術方法
骨盤を無理に捻ったり、強い力で押したりするような施術は、関節や靭帯、筋肉に過度な負担をかけ、痛みを引き起こす原因になります。
特に産後の女性は、妊娠・出産によって骨盤周りの靭帯が緩んでいるため、デリケートな状態です。この時期に不適切な施術を受けると、最悪の場合、体を損傷してしまうリスクもゼロではありません。
「矯正」という言葉の誤解
「骨盤をズレた位置から元に戻す」というイメージが先行しがちですが、前述の通り、骨盤は簡単にはズレません。
本来は、骨盤を支える筋肉のバランスを整えたり、柔軟性を高めたりすることが施術の目的です。しかし、中には「ズレを元に戻す」という誤った認識で、強い力任せの施術を行うところもあり、それが危険視される一因となっています。
安全に骨盤矯正を受けるためのチェックポイント
では、安心して安全な施術を受けるためには、どうすれば良いのでしょうか? 以下の点をチェックしてみましょう。
① 施術者の資格や専門性を確認する
柔道整復師、理学療法士、あん摩マッサージ指圧師など、国家資格を持っているか確認しましょう。これらの資格を持つ専門家は、人体の構造や機能に関する専門知識を学んでいます。
「産後ケア」や「骨盤」に関する専門的な研修を受けているかも重要なポイントです。産後の体は特殊な状態であるため、その知識があるかどうかで、施術の安全性は大きく変わります。
② 施術内容や方針を事前に確認する
初回カウンセリングで、施術内容や目的を丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
施術前に、体の状態をしっかりチェックしてくれるかも重要です。骨盤の歪みの原因や、現在の痛みの状況を把握せずに、いきなり施術に入るようなところは避けるべきです。
「バキバキ」「ボキボキ」といった、強い力を加える施術ではないかも事前に確認しましょう。一般的に、安全で効果的な骨盤矯正は、筋肉をほぐしたり、ストレッチを行ったりするソフトな施術が主流です。
③ 口コミや評判をチェックする
実際に施術を受けた人の口コミや評判も参考にしましょう。
良い口コミだけでなく、「施術が痛かった」「説明が不十分だった」といった否定的な意見がないかも確認することが大切です。
どんな施術でも合う・合わないはありますが、信頼できる専門家は、万が一不調が出た場合でも、親身になって対応してくれるはずです。
④ 施術を受けるタイミングに注意する
産後の場合は、必ず産後1ヶ月健診で医師から運動の許可をもらってから施術を受けるようにしましょう。
帝王切開の場合は、さらに回復に時間がかかることがあります。焦らず、医師と相談しながら安全な時期を見計らいましょう。
まとめ:大切なのは「信頼できる専門家」と出会うこと
「骨盤矯正」自体がすべて危ないわけではありません。
大切なのは、あなたの体の状態を正しく理解し、安全かつ効果的な施術を提供してくれる「信頼できる専門家」と出会うことです。
無理な施術で体を痛めることがないよう、今回ご紹介したチェックポイントを参考に、ご自身に合った施術院を見つけてください。
不安な点や疑問は、施術を受ける前にしっかりと専門家に質問し、納得した上で施術に臨むことが、安全への第一歩です。ご自身の体を大切にしながら、産後の体型戻しや不調改善に取り組んでいってくださいね。
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