ランニングなど走る事が多いスポーツでは、膝や股関節、足首などを痛める事が多いです。
安静にして痛みが引いたとしても、運動を始めたら再発してしまう事も少なくないのではありませんか?
もしかしたら、今の痛みを取り除いているだけで、根本的な所にアプローチが出来ていないのかもしれません。
今回は、何故走る事が多いスポーツでは、腸脛靱帯炎(ランナーズニー)になるのかを説明しています。
腸脛靱帯炎の根本原因は?
何故、腸脛靱帯炎なるのか?と聞いた時に
『走り過ぎですね。腸脛靭帯と膝の軟骨がこすれる事で炎症が起こっていますので、安静にしましょう。』
と言われるわけです。
これをよくよく考えてみた時に、こすれて炎症があると今の現状を言っているだけであり、腸脛靱帯炎になってしまう原因というのは解らないですよね。
例えば、気温が上がっていて、地球温暖化になっていますよと言っているのと同じで、地球温暖化になってしまう理由が伝えられていない。
これを理解していないなら、炎症が引いても再度走りだすと、また痛くなる【もどり】が起こってしまいます。
原因は、ニーイン(knee-in)
- 外側荷重だから
- О脚気味で走っているから
以前は、このように考えられていましたが、これらは間違いです。
では、なにが原因なのかというと、ニーイン(knee-in)です。
ニーインとは?
走ったり、歩いたりする時に膝が内側に入ってしまうこと
ここで同時に考えなくてはいけないのが、腸脛靭帯はどのような働きがあるのか?
腸脛靭帯は、膝が内側に入らないように、外側に引っ張ってくれています。この働きが無いと膝が崩れ落ちてしまいますよね?
作用反作用というニュートンの運動法則の一つでもあり、内側に入る力が2だとすると、外側に引っ張る力も2必要だという事です。
膝が内側に入る力が増えれば、腸脛靭帯の外側に引っ張る力も同じだけ増えます。それだけ負担が増えますので、炎症が起きて膝が痛くなるというわけです。
ニーインを改善する方法
では、根本的な改善を目指す時に、考えなくてはいけないのは、ニーインになってしまう理由ですよね?
- お尻、股関節の筋肉の弱化
- 足首の過回内(オーバープロネーション)
お尻、股関節の筋肉の弱化
膝を内側に倒さないようにする為の筋力が弱くなっています。
この股関節を外転外旋させる筋肉が弱いので、これらの筋肉のトレーニングをしましょう。
トレーニング方法はこちら
足首の過回内(オーバープロネーション)
過回内(オーバープロネーション)は、遺伝環境要因が関係します。
これまで、どのように過ごしてきたのか?幼少期の問題なのか?遺伝なのか?と数多く問題があるので、後天的にどうにかなるという事ではありません。
後脛骨筋を鍛える。タオルギャザーで鍛えるなどがありますが、過回内を改善する傾向に手助けはしてくれるけど、根本的に改善するとなると難しいです。
そこで、過回内を解決してくれるのが、オーソテックスです。
オーソテックスとは、医療用の足部を矯正させると認定されたインソールの事で、後天的に改善する事が難しい、過回内を改善してくれます。
最後に
腸脛靱帯炎になる原因は、股関節の筋肉と足首の過回内が原因で起こるニーインです。改善方法は、外旋筋の筋力アップと医療用のインソールが効果的。
できれば物に頼りたくないという傾向にありますし、その気持ちはすごく解ります。
ただ、靴前提で考えてみると、どの靴にも中敷きは入っていますから、その中敷きを自分に合う足部が矯正される中敷きに変えるだけですし。
トレーニングをした体と、靴の性能を最大限に生かす為にあるのが、インソールであるというのをお伝えして、今回は終わりになります。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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