「練習後にいつも膝が痛くなる」「ジャンプや着地で膝が内側に入る感じがする」
そんな悩みを抱えている部活生のみなさん、その膝の痛み、もしかしたら**「ニーイントゥーアウト」**が原因かもしれません。
「ニーイントゥーアウト」ってなに?
「ニーイントゥーアウト」とは、その名の通り、膝(knee)が内側(in)に入り、つま先(toe)が外側(out)に向く動きの癖のことです。特に、ジャンプの着地や、走っているとき、方向転換する際に顕著に現れます。
鏡で自分の姿をチェックしてみてください。スクワットや片足立ちをしたときに、膝が内側を向いていませんか?
なぜ「ニーイントゥーアウト」になるの?
この動きが起こる主な原因は、**お尻の筋肉(中臀筋)と太ももの内側の筋肉(内転筋)**の機能不全です。
このような筋肉のアンバランスが、膝に不自然な負担をかけ、痛みを引き起こしてしまうのです。
今すぐできる!「ニーイントゥーアウト」の対策
原因となる筋肉にアプローチすることで、ニーイントゥーアウトの改善が期待できます。
1. お尻の筋肉を鍛えるトレーニング
クラムシェル
- 横向きに寝て、両膝を曲げます。
- 下の脚は床につけたまま、上の脚の膝を貝殻が開くようにゆっくりと持ち上げます。
- お尻の横の筋肉が使われているのを感じながら、ゆっくりと元の位置に戻します。
- 左右それぞれ10〜15回、2〜3セット行いましょう。
ヒップリフト
- 仰向けに寝て、両膝を曲げ、足は肩幅に開きます。
- お尻の筋肉を意識しながら、腰をゆっくりと持ち上げます。
- 肩から膝までが一直線になるように意識し、3秒ほどキープします。
- ゆっくりと元の位置に戻します。これを10〜15回、2〜3セット行います。
2. 太ももの内側の筋肉を伸ばすストレッチ
開脚前屈
- 床に座り、脚を大きく開きます。
- 両手は前に伸ばし、背中を丸めないように注意しながら、ゆっくりと体を前に倒します。
- 太ももの内側が伸びているのを感じながら、30秒ほどキープします。
まとめ
膝の痛みを放置すると、スポーツのパフォーマンス低下だけでなく、将来的な怪我につながる可能性もあります。
今回紹介したトレーニングやストレッチは、痛みがあるときでも無理のない範囲で取り組めるものです。ぜひ日々の練習に取り入れて、パフォーマンスアップと怪我予防に役立ててください。
もし、これらの対策をしても痛みが引かない場合は、無理をせずに専門家(整形外科医や理学療法士)に相談することをおすすめします。
自分の体と向き合い、正しい体の使い方を身につけて、部活動を思いっきり楽しんでください!
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