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膝に水が溜まった!これってどういうこと?原因から対処法まで解説

膝痛
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「膝に水が溜まった」という経験はありませんか?

多くの方が一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、実際にどのような状態なのか、なぜ水が溜まるのか、そしてどうすれば良いのか、詳しく知らない方もいるかもしれません。

今回は、膝に水が溜まるメカニズムから、考えられる原因、そしてご自身でできる対処法まで、分かりやすく解説していきます。

膝に水が溜まるって、どういう状態?

まず、「水が溜まる」という表現ですが、これは膝関節の中にある関節液(かんせつえき)が異常に増えてしまう状態を指します。

関節液は、関節の動きを滑らかにし、軟骨に栄養を供給する大切な役割を持っています。

通常は適量しかありませんが、何らかの原因で炎症が起こると、この関節液が過剰に分泌されたり、吸収されにくくなったりして、膝に水が溜まったように感じるのです。

なぜ膝に水が溜まるの?主な原因

膝に水が溜まる原因は一つではありません。いくつか代表的なものを挙げてみましょう。

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)

加齢とともに膝の軟骨がすり減り、炎症が起こりやすくなる病気です。軟骨の変性によって炎症が起こり、関節液が過剰に分泌されることで水が溜まります。膝に水が溜まる原因として最も多いとされています。

関節リウマチ

自己免疫疾患の一つで、関節を包む滑膜(かつまく)に炎症が起こり、関節液が溜まりやすくなります。膝だけでなく、全身の関節に症状が現れることがあります。

半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

膝関節にあるC字型の軟骨(半月板)が、スポーツでのひねりや外傷などで損傷すると、炎症が起こり水が溜まることがあります。

外傷(ケガ)

転倒や打撲などで膝に強い衝撃が加わると、関節内に炎症が起こり、水が溜まることがあります。骨折や靭帯損傷なども原因となる場合があります。

痛風(つうふう)や偽痛風(ぎつうふう)

関節内に尿酸の結晶(痛風)やピロリン酸カルシウムの結晶(偽痛風)が溜まることで炎症が起こり、水が溜まることがあります。

感染症まれに細菌感染によって関節に炎症が起こり、膿が溜まる場合もあります。この場合は緊急性が高く、早急な治療が必要です。

膝に水が溜まった時の症状

水が溜まると、以下のような症状が現れることが多いです。

膝の腫れやむくみ・・・見た目にも膝がぷっくりと腫れているのが分かります。

痛 み・・・膝の曲げ伸ばしや歩行時に痛みを感じることがあります。

動かしにくさ・・・膝が重く感じたり、スムーズに動かせなくなったりします。

熱 感・・・炎症が強い場合は、膝を触ると熱を持っていることがあります。

膝に水が溜まったらどうすればいい?

「膝に水が溜まったかも?」と感じたら、まずは整形外科を受診することをおすすめします。正確な診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。

ご自身でできる対処法としては、以下のようなものがあります。

安静にする・・・膝に負担をかけないように、できるだけ安静にしましょう。無理な運動は避けてください。

冷やす・・・炎症による腫れや熱感がある場合は、アイシングで冷やすと痛みが和らぐことがあります。ビニール袋に氷と少量の水を入れて、タオルなどで包んでから患部に当てましょう。

圧迫する・・・弾性包帯などで膝を軽く圧迫することで、腫れを軽減できる場合があります。ただし、きつく締めすぎると血行が悪くなるので注意が必要です。

挙上する・・・可能であれば、膝を心臓より高くして休むと、むくみが軽減されることがあります。

膝の水を抜くのは良いこと?悪いこと?

「膝の水を抜く」という処置を聞いたことがある方もいるでしょう。これは、関節内に溜まった過剰な関節液を注射器で吸引する処置です。

水を抜くことのメリットは、一時的に膝の腫れや痛みが軽減され、関節の動きが楽になることです。しかし、水を抜くだけでは根本的な原因が解決しないため、再発することも多いです。

医師は、診断のために水を抜いて成分を調べたり、薬を注入するために水を抜いたりすることもあります。

水を抜くこと自体が良いか悪いかではなく、その後の治療が重要になります。自己判断で水を抜くことはできないため、必ず医師の指示に従ってください。

日常生活での予防とケア

膝に水が溜まるのを防ぐためには、日頃からのケアが大切です。

①適度な運動と体重管理膝への負担を軽減するためには、適正体重を維持することが重要です。

また、膝周りの筋肉を強化する運動は、関節の安定性を高め、負担を減らすことにつながります。ウォーキングや水中ウォーキング、サイクリングなど、膝に負担の少ない運動がおすすめです。

②膝を冷やさない特に寒い時期や冷房の効いた場所では、膝を冷やさないようにサポーターやブランケットを活用しましょう。

③無理な姿勢を避ける長時間、正座やあぐらなど膝に負担がかかる姿勢は避けましょう。

④栄養バランスの取れた食事関節の健康を保つためには、バランスの取れた食事が基本です。特に、軟骨の材料となるコラーゲンや、炎症を抑える作用のあるビタミンCなどを意識して摂取するのも良いでしょう。

最後に

膝に水が溜まるのは、体からのSOSサインかもしれません。放置せずに、早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

また、日頃からの予防とケアで、大切な膝を守っていきましょう。

何か膝に関して気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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