最近、テクノロジーの進化で私たちの生活は驚くほど便利になりました。
スマホ一つで買い物も、銀行の手続きも、エンタメも楽しめる。家にいながらにして、あらゆる用事が済んでしまう。でも、ちょっと待ってください。
この「便利さ」と引き換えに、私たちは何かを失ってはいないでしょうか?
もともとは「動けない人」のためのもの
一例として、リクライニングソファを考えてみましょう。
体を起こすのが辛い方、つまり介護を必要とする方のために、電動で体を起こしたり、寝かせたりする機能が開発されました。
ところが、今やそれは「最高のくつろぎ」を提供してくれる家具として、多くの家庭に普及しています。
また、便利な家電は他にもたくさんあります。自動掃除機、食洗機、乾燥機能付き洗濯機…。これらは私たちの家事を楽にしてくれる素晴らしい発明です。
しかし、その裏側で、私たちは「動く機会」をどんどん手放しています。
失われた「動く」機会
以前は、生活をする上で、意識しなくても自然と体を動かす必要がありました。買い物に行くには歩いてお店に行き、家事をするにも手や体を動かすのが当たり前でした。
しかし、今はどうでしょう。
スマホでポチッとすれば、翌日には商品が届きます。掃除はロボットが代わりにやってくれます。私たちはソファに座ったまま、あるいはベッドに寝転んだまま、ほとんどのことができてしまいます。
この「動かない」生活が、私たちの身体にじわじわと影響を与えています。運動不足は、肥満や生活習慣病のリスクを高め、心身の健康を損なう原因になります。
健康になるための「意識的な行動」
便利な時代に健康を維持するためには、「意識して動く」ことが不可欠です。以前のように、生活に組み込まれていた運動の機会は減ってしまったのですから、自分から積極的に作り出す必要があります。
- 一駅前で降りて歩いてみる
- エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使う
- テレビを見るときは、ストレッチをしながら見る
大きなスポーツをする必要はありません。まずは、日常生活の中で少しだけ「不便」を選んでみませんか?その小さな選択が、未来の健康へとつながるはずです。
便利さと快適さを享受しながらも、自分の体を大切にする。そのバランスをどう取るかが、これからの時代の課題かもしれませんね。
コメント