長時間座りっぱなしで腰が痛い？「悪い座り方」が引き起こす体の歪みと、今すぐできる対策

デスクワークや車の運転など、毎日長時間座って過ごすことが多いあなた。

「最近、腰が重い…」
「立ち上がるときに腰が痛い…」

もしかしたら、その原因はあなたの**「座り方」**にあるかもしれません。

腰痛は単なる疲れではなく、体と骨盤の歪みが引き起こす深刻なサインです。この記事では、腰に負担をかける座り方の原因と、今日からできる簡単なセルフケアをご紹介します。

なぜ「悪い座り方」で腰が痛くなるの？

骨盤は、私たちの体の土台となる非常に重要な骨です。正しい姿勢で座っている時、骨盤はまっすぐ立ち、背骨のS字カーブを自然に保つことができます。しかし、次のような「悪い座り方」を続けると、骨盤が傾き、体全体に歪みが生じます。

猫背: 背中を丸めて座ると、骨盤が後ろに倒れます。これにより、背骨の自然なS字カーブが失われ、腰椎（腰の部分の骨）に過度な負担がかかります。
浅く座る: 椅子の手前に浅く座ると、体幹の筋肉が使われず、不安定な状態になります。この不安定さを補うために、腰回りの筋肉が常に緊張し、疲労が蓄積します。
足を組む: 片方の足に体重がかかることで、骨盤がねじれて歪みます。これは、左右の筋肉のバランスを崩し、腰痛だけでなく肩こりや首の痛みの原因にもなります。

これらの座り方は、骨盤の傾きやねじれを引き起こし、その結果、腰回りの筋肉が不自然に引っ張られたり、圧迫されたりして、痛みが発生します。

座り方を見直すことも大切ですが、すでに疲れて固まってしまった体をほぐすことも重要です。

椅子に座った時に、背骨の一番下にある骨（仙骨）が、座面に対して垂直になっているか確認しましょう。手のひらを仙骨の下に当てて、骨がまっすぐ立っているのを感じられるのが理想的な姿勢です。

もし猫背になっている場合は、お尻を少し前に出して、座骨（お尻の骨）をしっかり立てるように意識すると、自然と骨盤が立ち、良い姿勢を保ちやすくなります。

長時間座りっぱなしの人は、股関節と腰回りの筋肉が硬くなりがちです。

股関節のストレッチ: 床に座り、足の裏と裏を合わせます。かかとをできるだけ体に引き寄せて、膝を上下に揺らしたり、ゆっくり床に近づけるように押したりします。股関節周りがじんわりと伸びるのを感じましょう。
腰回りのツイスト: 椅子に座ったまま、体をゆっくりと左右にひねります。腰からひねるのではなく、みぞおちあたりから体をひねるように意識すると、腰への負担を減らせます。