長時間の座位が健康に良くないのはわかっていても、どうすれば座る時間を短くできるのか、具体的なイメージが湧かない人もいるかもしれませんね。そこで、日常生活で実践できる簡単な工夫をいくつかご紹介します。
意識して「立つ」「動く」習慣を作る
座る時間を減らすには、まず意識的に体を動かす習慣を作ることが大切です。
タイマーを味方につける
30分に1回など、定期的にタイマーをセットして、鳴ったら必ず立ち上がりましょう。短時間でもOKです。伸びをする、軽く足踏みをする、飲み物を取りに行くなど、何でも構いません。
「ついで」を有効活用
電話がかかってきたら立ち上がって話す、メールをチェックするついでに少し歩き回るなど、何かをする「ついで」に体を動かすことを意識してみましょう。
休憩時間は「動く」時間と決める
ランチ休憩やコーヒーブレイクは、座って過ごすだけでなく、外に出て少し散歩したり、職場の周りを歩いてみたりするのも良いでしょう。
立ち上がって考え事をする
アイデアが煮詰まった時や、考え事をするときは、あえて立ち上がってみましょう。気分転換にもなり、新しいひらめきが生まれるかもしれません。
環境を工夫して「座りすぎ」を防ぐ
物理的な環境を少し変えるだけでも、座る時間を減らすことができます。
スタンディングデスクの導入
可能であれば、座って作業する時間と立って作業する時間を切り替えられるスタンディングデスクを検討してみましょう。最初は短時間から始めて、徐々に立つ時間を増やしていくのがおすすめです。
椅子から離れた場所に物を置く
よく使う書類やペン、ゴミ箱などを、座ったままでは手が届かない場所に置いてみましょう。自然と立ち上がる回数が増えます。
会議は「立ち会議」を試す
短時間の会議であれば、全員が立ったままで行う「立ち会議」を取り入れてみましょう。集中力も高まり、効率アップにもつながります。
移動時間を「運動時間」に変える
日常生活の移動も、座る時間を減らすチャンスです。
公共交通機関を利用するなら
一駅手前で降りて歩く、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うなど、意識的に体を動かす選択をしてみましょう。
車移動を減らす工夫
近所の買い物などは、車ではなく徒歩や自転車を利用する習慣をつけてみませんか。新鮮な空気を吸うこともできます。
子どもとの遊びも立って
子どもと公園で遊ぶときも、座って見ているだけでなく、一緒に体を動かして遊んでみましょう。
さいごに
「座る時間を短くする」というのは、大袈裟な運動をする必要はありません。日常生活の中に、ほんの少しの「立つ」「動く」を意識的に取り入れるだけで、健康への大きな一歩になります。
ぜひ、できることから始めてみてくださいね。
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