「内股にするとO脚になる」と聞いて、驚いた方もいるのではないでしょうか? 美しい姿勢を意識して内股にしているのに、かえって脚のラインを崩してしまうのは悲しいですよね。
実は、この現象は体の構造から見るとごく自然なことなのです。内股になることで骨盤が歪み、O脚につながる原因と、その対策について詳しく解説していきます。
なぜ内股がO脚につながるの?
一見、逆のように思える「内股」と「O脚」の関係。そこには、骨盤の歪みが深く関わっています。
内股にすると、太ももの骨(大腿骨)が内側にねじれます。このねじれは、股関節を通じて骨盤に伝わり、骨盤全体が後傾(後ろに傾く)しやすくなります。さらに、股関節が内側に入ることで、お尻の筋肉(中殿筋など)がうまく使われなくなり、代わりに太ももの外側の筋肉が張りやすくなります。
その結果、以下の悪循環が生まれます。
- 骨盤後傾による姿勢の崩れ: 骨盤が後ろに傾くことで、背中が丸まり、バランスを取ろうと猫背になりやすくなります。
- 股関節の安定性の低下: 股関節がねじれることで、本来の安定性が失われ、歩行時に膝が外に開きやすくなります。
- 筋肉のアンバランス: 太ももの内側の筋肉(内転筋)がうまく使えず、外側の筋肉が発達することで、脚全体が外側に引っ張られ、O脚が進行してしまうのです。
今日からできる! O脚改善のためのセルフケア
内股によるO脚は、骨盤の歪みを整え、使えていない筋肉を活性化させることで改善が期待できます。特別な道具は必要ありません。まずは、手軽にできるセルフケアから始めてみましょう。
1. 骨盤リセットストレッチ
骨盤の歪みを整え、股関節の動きをスムーズにするストレッチです。
【やり方】
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。
- 片方の膝を胸に引き寄せ、両手で抱えます。
- ゆっくりと息を吐きながら、股関節の付け根が伸びるのを感じましょう。
- 反対の脚も同様に行います。
- さらに、膝を抱えたまま、左右に小さく揺らすと、腰回りの筋肉がほぐれます。
2. 中殿筋を鍛えるヒップリフト
お尻の筋肉(中殿筋)は、骨盤を安定させる重要な役割を担っています。ここを鍛えることで、O脚の予防につながります。
【やり方】
- 仰向けに寝て、両膝を立てます。足は肩幅くらいに開きます。
- 息を吐きながら、お尻をゆっくりと持ち上げます。肩から膝までが一直線になるように意識しましょう。
- お尻の筋肉がキュッと締まるのを感じながら、3秒キープします。
- ゆっくりと元の位置に戻します。これを10回×3セット行いましょう。
3. 立ち方・歩き方を意識する
普段の立ち方や歩き方も見直すことが大切です。
悩んでいるあなたへ
O脚は見た目の問題だけでなく、将来的に膝の痛みを引き起こす原因にもなりかねません。しかし、日々の少しの意識とセルフケアで、着実に改善していくことができます。
「内股」を意識するのをやめて、正しい姿勢と、「太ももの内側」を使う感覚を意識してみてください。最初は難しいかもしれませんが、続けていくうちに、きっと脚のラインに変化が現れるはずです。
もし、ご自身のO脚の原因がわからない、もっと本格的に改善したいという場合は、専門家である理学療法士や整体師に相談してみるのも良いでしょう。一人で悩まず、一緒に美脚を目指しましょう!
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