足関節の捻挫をした時に、怪我の程度ってどうやってみますか?今回も、「ひどい捻挫ではない」と言われて来院されました。
ひどいかひどくないかは、見る人で個人差があるため、どちらかというと感覚の要素が大きい気がします。
こんにちは。
さいこうトータルヘルスケアの川路です。
判断をする時には個人差がある感覚的な判断はしないようにと意識しております。
足関節の捻挫では、骨折とか靭帯断裂などの怪我も一緒にする事もあるため、簡単ではありますが、こうやって判断してるって、一例を出しますね。
1、痛いが踵を着いて歩ける。
2、爪先立ちなら痛いけど歩ける。
3、足を着くことができない。
3の場合だと、骨折を疑います。2の場合でも、骨折があるんじゃないか?と疑います。まずは、靭帯の損傷具合も見ますが、骨折をしているかしていないかという事が大事になってきます。
足の部分だけ見ると、「腫れていないから大丈夫」と思う事もありますが、腫れ具合や実際の症状は時間経過とともに出てくる場合があるので、足がつけるかつけないか?という所で、判断した方が確実です。
今回は、足がつけないという事と骨の部分が痛がるという事で、エコーで骨の確認をしました。そしたら骨の部分に違和感はなかったのですが、捻挫をして、その日だったため、シーネという固定を行いました。
骨はどうなのか?というのは、エコーで確認。
子供の場合は、骨端線の怪我もあるので、こちらは引用しますね。
足関節腓骨遠位骨端線離開(そくかんせつひこつえんいこったんせんりかい)
■ どのような障害か
小学生くらいの子供が、ジャンプの着地失敗などが原因で足首を内反(うちがえ)しに強く捻ったとき、外くるぶし全体とそのやや上方が腫れ、強い痛みとともに歩行困難となる障害です。
足首の外側には足関節外側靭帯と呼ばれる3本の靭 帯があり、それらは腓骨の先端に付着します。足首を内反し捻挫したとき、骨端線が閉鎖していれば外側靭帯を切ってしまうことがほとんどですが、成長期にあ る子供の場合、骨と骨とをつないでいる靭帯が軟骨(骨端線)に比べると強い傾向があるため、捻挫などで強い外力が加わると、靭帯の強度に軟骨が負けて損傷 し、骨端線が開いてしまうケースがあります。これが足関節腓骨遠位骨端線離開です。
受傷直後からの適切な早期治療が非常に重要です。そのまま放置すると足の骨が成長障害を引き起こす恐れがあるので、正常な位置に戻す必要があります。
参照元:http://www.sapporo-sports-clinic.jp
試合前に捻挫したけど、どうにかして試合に出させたいという事を言われるし、望む方が多いです。確かに痛みを抑えてプレーに出す事が出来る治療家と聞くと格好いい気がします。ですが、年齢や状態を考慮して、ストップをかけるのも自分達の仕事だと思っています。
無理をおして、試合に出させるよりも、しっかり治してプレーに専念してもらう事が、僕たちのやりたい仕事ですから。
ではまた!
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