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子供が部活から帰ってきて足が痛い!主な原因と、親御さんができるケアのポイントについて

スポーツ障害・外傷
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部活の後、足が痛いのはなぜ? 子どもの成長とケアのヒント

お子さんが部活動から帰ってきて、「足が痛い」と訴える。親御さんとしては心配になりますよね。

子どもの成長期は、骨や筋肉が急激に発達する一方で、スポーツによる負担も大きく、様々な痛みが起こりやすい時期でもあります。

今回は、部活動後の子どもの足の痛みの主な原因と、親御さんができるケアのポイントについてお話しします。

子どもの足の痛み、考えられる主な原因

部活動後の足の痛みには、いくつかの原因が考えられます。

オスグッド・シュラッター病などの成長期にみられる怪我

これは、特に成長期の子どもによく見られる痛みです。骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかず、筋肉が骨を引っ張る力が強くなることで、炎症が起こります。

オスグッド・シュラッター病

膝のお皿の下の骨が出っ張って痛むのが特徴です。ジャンプやダッシュが多いバスケットボール、バレーボール、サッカーなどでよく見られます。

セーバー病(シーバー病)

かかとのアキレス腱が付着する部分に痛みが起こります。ランニングやジャンプが多い陸上競技、サッカーなどで見られます。

症状

運動中や運動後に痛みが強くなり、安静にすると軽減することが多いです。患部を押すと痛むことがあります。

使いすぎによる炎症(オーバーユース症候群)

特定の部位に繰り返し負担がかかることで、筋肉、腱、靭帯などに炎症が起こるものです。

シンスプリント

すねの内側が痛むのが特徴です。ランニング量の多い陸上、サッカー、バスケットボールなどでよく起こります。

疲労骨折

骨に繰り返し小さな負担がかかることで、ひびが入ったり、折れてしまったりすることです。初期は気づきにくいこともあり、痛みが増していくのが特徴です。

症状

運動時や運動後に痛みが生じ、進行すると安静時にも痛むことがあります。

筋肉痛

運動後に筋肉の繊維が微細に損傷し、修復される過程で起こる生理的な痛みです。通常、運動後24〜48時間でピークを迎え、数日で改善します。

症状

筋肉を押すと痛む、筋肉が張るような感覚があります。

足に合わない靴や道具

サイズが合っていない運動靴やスパイク、古くなったシューズなどは、足に余計な負担をかけ、痛みや怪我の原因となることがあります。

体のバランスの悪さや柔軟性不足

体が硬い、特定の筋肉が弱い、姿勢が悪いといった要因があると、特定の部位に負担が集中しやすくなり、痛みが出やすくなります。

親御さんができる! 子どものケアのポイント

お子さんが足の痛みを訴えた時、親御さんはどのように対応すれば良いのでしょうか?

まずは安静にさせる

痛みが強い場合は、無理に運動を続けさせず、しばらく安静にさせることが最も大切です。

アイシング(冷却)

痛みがある部分に炎症が起きている可能性があるので、氷のうや保冷剤(タオルで包む)などで15〜20分程度冷やしましょう。熱感がある場合や、運動直後の痛みには特に効果的です。

ストレッチやマッサージ

痛みが落ち着いてきたら、ゆっくりとストレッチをして、硬くなった筋肉をほぐしてあげましょう。親御さんが優しくマッサージしてあげるのも良いでしょう。特に、ふくらはぎ、太ももの前と後ろ、お尻の筋肉などを重点的に伸ばすと効果的です。

注意: 痛みが強い時や、腫れている時はストレッチやマッサージは避けましょう。

温めるケア

慢性的な痛みや、筋肉の張りがメインの場合は、お風呂で温まったり、温かいタオルで患部を温めたりするのも効果的です。血行が促進され、筋肉の回復を助けます。

適切なシューズ・道具の確認

お子さんの足のサイズに合っているか、シューズが古くなっていないかなどを確認しましょう。成長期は足のサイズもすぐに変わるので、定期的なチェックが必要です。

栄養と休養の確保

体をしっかり作り、回復させるためには、バランスの取れた食事と十分な睡眠が不可欠です。タンパク質、カルシウム、ビタミンなどをしっかり摂り、夜更かしを避けて良質な睡眠を確保しましょう。

指導者との連携

お子さんの状態を部活動の指導者に伝え、練習量や内容について相談することも大切です。オーバーワークになっていないか、練習メニューの見直しが必要かなどを話し合いましょう。

「これはおかしいな」と感じたら、すぐに受診!

上記のようなケアをしても痛みが改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、必ず整形外科を受診してください。

  • 痛みがどんどん強くなる。
  • 腫れや熱感がひどい。
  • 歩くのがつらい、足を引きずる。
  • 痛む場所が骨の部分に限定される。
  • 安静にしていても痛みが続く、夜間痛が強い。
  • しびれがある。

子どもの体はデリケートです。痛みを我慢させたり、自己判断で放置したりせず、早めに専門医の診察を受けることが、症状の悪化を防ぎ、お子さんが安心してスポーツを続けられるための大切なステップです。

まとめ

部活動後の足の痛みは、成長期の証でもありますが、時には深刻な怪我のサインであることもあります。親御さんがお子さんの様子をよく観察し、適切なケアと判断をしてあげることが何よりも大切です。

痛みを乗り越え、お子さんが大好きなスポーツを長く、楽しく続けられるように、ぜひサポートしてあげてくださいね。

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