今回はキックボクシングで怪我をした方の様子と、実際にミット打ちを体験してみての感想を合わせて書いています。
もし、これをお読みのあなたが、手首を痛めていてどうにかしたいと思われているなら、こちらも参考にしてみてください。
ストレート系のパンチは前腕を含む腕が縦軸になる為、手関節というよりは、前腕の筋肉が痛くなる傾向にあります。当たった時の衝撃が前腕から肘にかけて起こる為です。
それとは違いフック系のパンチは衝撃を受け止めてくれる箇所が少なく、少しでも角度が違うと痛めやすい傾向にあるのかなと思います。
実際に体験してみましたが、フック系のパンチをミットに対して綺麗に当てるというのはかなり難易度が高いです。
ミット打ちなどに慣れている人は解りにくいと思いますが、当てる時のタイミングがずれると、手首があらゆる角度に曲がってしまいます。
そうすると手関節が不安定になるし、それを繰り返し行う事で怪我に繋がります。
ミットに当てるだけでも難しいのに、動いている人に当てるとなると結構シビアだなと思います。
今回の患者さまは、フック系のパンチで手首を痛めています。
動作での確認をしたところ、橈屈尺屈動作で痛みと軸圧痛があります。
下記を考慮して、ギプス固定をしました。
・手関節の捻挫である。
・TFCC損傷が考えられる。
・腫れや内出血はない。
・手首の痛みは後遺症になる事もある。
(運動時は痛めやすいなど)
・仕事が手を使う作業が多い。
(動かすことで直りが遅くなる。)
怪我をしたら、RICE処置というものがありますが、最近ではPOLICEが主流なようです。
- Protection(保護・固定)
- Optimal Loading(最適な負荷)
- Ice(冷却)
- Compression(圧迫)
- Elevation(挙上)
Protection(固定)は患部が動かないように固定して保護してあげることで、二次損傷を防ぎ、患部がさらに悪化してしまうことを防止することを目的としている。
Optimal Loadingは(最適な負荷)は、受傷早期から最適な運動を行なって患部に負荷をかけることで、筋肉の萎縮や患部の癒着を防ぐと同時に、患部の治癒促進を促すことを目的としている。
引用元: https://sports-doctor93.com/rice-price-police/
ギプス固定をすると、筋委縮すると言われることがありますが、患部を固定して、最適な負荷をかける事で、委縮や癒着を防ぎ治癒促進を促してくれる手段でもあります。
当院の施術では早期治癒を目指して、ご提案させていただいております。
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