産後の体は、慣れない育児や授乳、睡眠不足などで想像以上に疲れていますよね。なかでも、多くのママが悩むのが「冷え」や「浮腫み」。
「もしかして、これって骨盤の歪みが関係してる?」
その通りです。実は、産後の冷えや浮腫みの原因は、妊娠・出産で開いたり歪んだりした骨盤が関係しているかもしれません。
なぜ骨盤の歪みで冷えや浮腫みが生じるの?
妊娠中、お腹の中の赤ちゃんを支えるために、骨盤は少しずつ開いていきます。そして、出産時には、赤ちゃんが通れるように最大限に開きます。
この時、骨盤周りのじん帯や筋肉は大きく伸び、産後も元の状態に戻りにくいことがあります。骨盤が歪んだままの状態だと、主に次のような問題が起こります。
血行不良
骨盤が歪むと、骨盤内を通る血管やリンパ管が圧迫され、血流やリンパの流れが悪くなります。これにより、体の末端まで温かい血液が行き届かなくなり、冷えやすくなります。
代謝の低下
骨盤周りの筋肉がうまく使えなくなると、代謝が低下します。代謝が落ちると、体温が上がりにくくなり、冷えにつながります。
水分や老廃物の滞留
リンパの流れが悪くなると、体内の余分な水分や老廃物が排出されにくくなり、下半身を中心に浮腫みやすくなります。
これらが原因で、多くのママが「足がパンパンに浮腫む」「腰から下が冷える」といった悩みを抱えるのです。
産後の冷え・浮腫み対策!今日からできるセルフケア
「でも、忙しくてなかなか専門的なケアに通えない…」そんな方のために、自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介します。
1. 骨盤周りの筋肉をほぐすストレッチ
骨盤の歪みを整えるには、骨盤周りの筋肉を柔らかくすることが大切です。
あぐらストレッチ
- 床に座り、両足の裏を合わせるようにして、あぐらをかきます。
- 姿勢を正し、息を吐きながらゆっくりと上半身を前に倒します。
- 太ももの内側やお尻が伸びるのを感じながら、30秒ほどキープします。
- 無理のない範囲で、ゆっくりと行ってください。
お尻のストレッチ
- 仰向けに寝て、片方の膝を胸に引き寄せ、両手で抱え込みます。
- お尻の筋肉が伸びるのを感じながら、ゆっくりと深呼吸を繰り返します。
- 反対の足も同様に行います。
2. 温めて血行促進
冷えやすい下半身を温めて、血行を良くしましょう。
足湯
眠る前に10~15分ほど足湯をすると、足先から全身が温まり、リラックス効果も高まります。
腹巻き・レッグウォーマー
骨盤周りや足首を冷やさないように、日頃から温かいアイテムを活用しましょう。
温かい飲み物
冷たい飲み物ではなく、白湯やハーブティーなど温かいものを意識して飲むようにしましょう。
3. 食事を見直す
冷えや浮腫みには、体の内側からのケアも大切です。
体を温める食材
生姜、根菜類(ごぼう、にんじん)、かぼちゃ、唐辛子などを積極的に摂り入れましょう。
カリウムを多く含む食材: 浮腫みの原因となる余分な水分を排出してくれるカリウム。バナナ、ほうれん草、海藻類などを意識して食べましょう。
悩みを抱えるあなたへ
産後の冷えや浮腫みは、決して特別なことではありません。多くのママが同じような悩みを抱えています。
日々の育児に追われ、自分の体のことは後回しにしがちですが、冷えや浮腫みを放置すると、腰痛や肩こりなど、他の不調にもつながることがあります。
まずは、今日ご紹介したような簡単なセルフケアから始めてみませんか?無理のない範囲で、少しずつ自分の体と向き合う時間を作ってみてください。
あなたの体が軽くなると、心もスッキリして、もっと楽しく育児ができるはずです。
もし、痛みがひどい、セルフケアでは改善しないといった場合は、専門の整体院や整骨院に相談することも検討してみてください。
あなたの悩みが少しでも軽くなり、笑顔で過ごせる毎日になることを願っています。
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