こんにちは。
先日のブログでは、腰の狭窄症にも器質的な変化と機能的な変化があるという事を書かせていただきました。
そのブログはこちら⇒脊柱管狭窄症が「手術しなくても治りました。」というのを解説するならこういうこと。
前回のブログで紹介している器質的な変化と機能的な変化は、どちらか一方という事ではなく、同時に起こる事がほとんどです。その為、どちらが強く表れているのかが重要になってきます。
今回は、腰の関節が狭窄してしまう機能的変化でも一番起こりやすい事と、それを緩和するストレッチ方法をお伝えしたいと思います。
機能的変化の機能とは?
機能とは、物の働きの事です。

土台が傾き、土台としての機能が果たせず、その上に成り立つものが崩れてくるというのも機能的変化と言えます。
その為、疑似的な狭窄が起こり、骨と骨の間を狭くさせ、痛みが出てきますよという事です。
機能的変化の一例
太もも前側の筋肉で有名なものが「腸腰筋」です。
この筋肉は、腰から太ももまで伸びている上半身と下半身を繋ぐ筋肉です。骨盤の動きに関与して、良い姿勢を維持します。
長時間座っていると腸腰筋が縮こまり姿勢を悪くするので、腰痛を引き起こします。
下の図は一般的に多い、太ももの前側の筋肉が硬くなり、機能的変化が起こるという例です。

- 腸腰筋が硬くなり、前側が短縮します。
- 前側の筋肉の引っ張りにより、骨盤が前傾します。
- 連動して腰を反る事になる為、狭窄します。
腸腰筋による機能的変化が起こっている場合、この人がするべきセルフケアは「腸腰筋のストレッチ」という事になります。
腸腰筋のストレッチ方法
①壁の前に立ちます。

②片足を前に出し、両手を壁に付きます。

③骨盤が前に倒れないように、腰を落としていきましょう。

股関節の前側(赤矢印)の箇所が伸びると感じていればOKです。
※ストレッチをする時に、骨盤を立てるという正しいフォームで行わないと、かえって狭窄を強めてしまいます。フォームが崩れていると考えられるので、痛みが出てしまう場合は止めましょう。
最後に
年齢によって誰でも骨と骨の間が狭くなります。
この、いわゆる器質的変化は変える事が出来ません。というのも、変形は進行性ですので、年々狭くなる事が考えられます。
痛みがあるから座っているなどの安静にしていると、筋肉の柔軟性がなくなり関節が硬くなってきます。
1日のうちに少しだけでも良いので、セルフケアを取り入れて、柔軟性が無くなっていく事にストップをかけましょう。
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