「その痛み…老化ですね。」
病院や治療院で、そう言われた経験ってありますよね?
そんなことを言われると、「ああ、もう歳だから仕方ないか…」って思っちゃいますよね。でも、ちょっと待ってください。実はそれ、少し違うんですよ。
「老化」って、一体どういうこと?
歳を取ることは、いわゆる加齢ですよね。でも、老化って言われたときに、もしも「その痛み…老けたからですね」って言われたら、どうでしょう?
ほとんどの人が、「なんだこいつ!ふざけてるのか!」って怒っちゃいますよね。
そうなんです。「老化=歳を取ったこと」ではないんですよ。
じゃあ、「老化」って本当はどういう意味なのか。それは、身体の機能が落ちている状態のことなんです。具体的には、
- 筋力低下
- 関節可動域の低下(体が硬くなること)
- 運動神経伝達の低下(うまく体が動かせなくなること)
こういう状態が、単独または複数同時に起こっていることを「老化」と呼んでいるんです。
若いうちから定期的に運動していて、年齢を重ねても懸垂や逆立ちができる人っていますよね。そういう人って、なかなか「老化ですね」とは言われないものなんです。
先生とのやり取りを想像してみましょう
「老化ですね」と言われるときの背景を、ちょっと深掘りしてみましょうか。
先生:「レントゲンとか見ても、特に悪いところは見つからないですね。〇〇さん、最近、体操とか散歩とかってしてますか?」
患者さん:「いえ、特に運動はしてないですね。」
先生:「やっぱり。それだと、筋肉が落ちたり、体が硬くなったりしているかもしれませんよ。」
患者さん:「なるほど。最近、代謝が悪いのも筋肉が落ちたせいかなと思ってたんですよ。」
先生:「でしょ? 筋肉が落ちたり、体が硬くなったりすると、体の抵抗力が下がって、痛みが出やすくなるんですよ。だから、しっかり運動しなきゃダメですよ。」
まぁ、こんなやり取りは滅多にないかもしれませんが、「老化」って言われるときって、実はこういうことなんですよね。
あなたが「老化」を感じるとき
今まで当たり前にできていたことが、急にできなくなったりするのって、身体が衰えてきているサインなんです。
たとえば、
- ジャンプがうまく飛べない → 筋力低下
- タイミングがずれる → 運動神経の低下
- ちょっと動いただけで息切れする → 肺活量の低下
- お腹の脂肪が揺れる… → 太りすぎ
- 体が揺れていることに気づかない → 平衡感覚の低下
どうですか?心当たりがある人もいるんじゃないでしょうか。
「自分は大丈夫!」って思っていても、知らないうちに体力は衰えているものなんですよね。でも、脳の中は若いまま。これこそが、ケガにつながる一番の原因なんです。
「これくらいならできるだろう」と思って無理をした結果、ぎっくり腰になったり、捻挫や転倒につながったり…。できると思っているときや、無意識のときに、意外とケガをしてしまうものです。
「老化」と決めつける前に、まずはストレッチや軽い運動から始めてみましょう。筋肉は、何歳からでもつけることができますからね。
「ここまでできるんだな」「こういうことはできなくなっているんだな」と、今の自分の体を知ることで、これからのケガを防ぐことができるはずです。
今回はこのへんで。でわでわ。
コメント