腰痛持ちの方にとって、なぜ痛くなるのかを知ることはもちろん大切です。でも、実はそれよりも、心理的な要因が絡んでいて、治りにくくなっている場合もあるんですよ。
個人的な感覚ですが、腰痛の3割くらいはメンタル面が関係していると思っています。もし、あなたの腰痛が長引いているなら、もしかしたら次のような状況に陥っているかもしれません。
- 体に負担のかかる動かし方になっている
- 痛みの原因を調べすぎて、不安になっている
- 「動かすと、今よりもっと悪くなるんじゃないか?」と思っている
いかがですか?心当たりがある方も少なくないのではないでしょうか。
痛みの確認が、痛みを長引かせる?
「体を前にかがむ動作で腰を痛めた」という方は、その動作を避けることが重要ですよね。でも、痛みが気になって何度も前屈したり、さらにひねりを加えて痛みを確かめてしまっていませんか?
繰り返し痛みの確認をするのは、ケガをした時の状況を何度も再現しているのと同じなんです。これが、痛みがなかなか引かずに長引く原因になっているケースがあるんですよ。
ネット検索のしすぎで、迷宮入りに陥る?
ネットを使えば、簡単に色々な情報が手に入りますよね。専門家が書いたものから一般の人の体験談まで、本当にたくさんあります。でも、原因を探れば探すほど、情報が増えすぎて頭の中がパンクしてしまう、なんてことも。
「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「体が硬い」「運動不足」「筋膜が硬い」…。たくさんありすぎて、「結局、何が原因なの?」と迷い始めると、そのスパイラルから抜け出すのは難しくなりますよね。
意外と知らない?腰痛の85%は原因不明
実は、厚生労働省のデータによると、腰痛の85%は原因がはっきりと分からない「非特異的腰痛」に分類されるんです。
レントゲンやMRIでヘルニアなどの異常が見つかっても、腰痛がない人もいれば、逆に、画像上は正常でも腰痛に悩んでいる人もいます。つまり、画像上の異常が必ずしも痛みの原因とは限らない、ということなんですよね。
病院や整体に頼るのも良いですが、ご自身の姿勢やストレッチなどの生活習慣を見直してみることも、とても大切なんですよ。
「動くのが怖い」という心理的な壁
「動かすと腰痛が悪化する」「昔のヘルニアが再発する」といった不安や恐怖感も、腰痛が良くならない大きな原因の一つです。
このような方には、体の構造や仕組み、物理的に体がどう動くのかを丁寧に説明して、理解していただくようにしています。最初は怖いかもしれませんが、施術を重ねていくうちに「なんであんなに怖がっていたんだろう」とおっしゃる方も多いですし、好きだったスポーツを再開される方もたくさんいらっしゃるんですよ。
まとめ
悪くならないようにと安静にしているのと、適度なストレッチを行っているのとでは、どちらが体に良いと思いますか?
また、体が硬い人と柔らかい人では、どちらが腰痛予防に適しているでしょうか?
もし、頭では「体を動かして柔らかくした方が良い」と思っていても、実際は安静にしてしまう…という方は、もしかしたら心の壁にぶつかっているのかもしれません。
もちろん、やみくもに体を動かせば良いというわけではありません。もし腰痛改善を真剣に考えていらっしゃるなら、ぜひ一度、お気軽にご相談くださいね。
でわでわ。
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