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【腰痛】産後のお母さんや保育士さんの子供を抱っこする方の”腰痛”について

症状別
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産後のお母さんや保育士さんのような、小さなお子さんと接する方は、抱っこをする機会が増えます。

抱っこの回数が多いほど、腰への負担は大きくなるのは想像できますが、抱える体勢でも腰にかかる負担は違いがあります。

そこで、今回は抱っこをして腰に負担がかかる姿勢をお伝えいたします。

腰を曲げる動作に個人差があります。

子供を抱える時には、腰を曲げるという動作をしなくてはいけません。腰を曲げるという言葉は一つでも動作は人により違いがあります。

腰を曲げる事が出来ずに背中を曲げる人。
腰だけを曲げている人。
背中を真っ直ぐな姿勢を意識している人。

など

上記だけに限らず、同側方向やある特定だけの姿勢を繰り返している方も体の歪みや捻じれを作りやすく、腰への負担がかかってしまいます。

それでは、ひとつずつ解説していきます。

背中を曲げて抱える人

体の構造上、向き不向きな動きがあります。

背中(胸椎)は、回旋という回す事に適した構造になっていて、腰椎は、前や後ろに曲げる事に適した関節です。

背骨(胸椎)は、体を回すための関節なのですが、前に屈む動きをさせてしまっています。体幹や脊柱への過度な前かがみ姿勢を行うと、首や肩が体幹よりも前方に行きやすく、腰痛や肩こりの原因にもなります。

腰を曲げる人

上記の背中を曲げるよりは良いですが、これも控えてほしい動き方です。

腰部椎間板ヘルニアは、体を大きく前に曲げる動作の時になりやすいです。(参考記事⇒椎間板ヘルニアの時に、やってはいけないストレッチについて

椎間板は、おまんじゅうに例える事が多いです。

おまんじゅうの片側を圧迫すると、中のあんこが反対側に押し出されます。これと同じように、椎間板も大きく前に曲げる動作を行うと後ろに飛び出てしまい、神経を圧迫して痛みが出ます。

その為、繰り返し腰を曲げる動作を行う人は腰痛が出やすく、酷い場合ですと椎間板ヘルニアになりやすいので注意が必要です。

腰痛や歪みを作る体勢と対処法

床に座り授乳をする場合

横座りや割り座をする事が多い方は、背骨や骨盤の歪みが生まれ、腰への負担が大きくなります。

頭が前かがみになってしまうので、首から背中の筋肉が伸ばされ、肩こり頭痛を引き起こします。

対処法

左右対称になるように胡坐(あぐら)で座り、太ももと赤ちゃんの間にクッションなどをして、赤ちゃんを体幹に近づけましょう。

おむつ替え

低い位置でおむつ替えを行うと、背中を丸めて頭が下向きになる為、極端な猫背姿勢になります。

オムツ交換用の台を使用しましょう。

対処法

おむつ交換用の台の高さが低い場合は、高い台に変えたり、台の上にバスタオルやマットを敷くなどで適切な高さに変えましょう。

抱き方

骨盤で抱きかかえると体幹部は後屈しますので、この抱え方が癖になると、反り腰の原因や腰の筋肉が硬くなってしまいます。

対処法

手で抱っこをする場合は、母親の重心近くである胸部あたりで抱きかかえます。

頭から腰までの背中を一直線にし、出来るだけ足や股関節を曲げて抱えるのが理想的です。

片側の骨盤に赤ちゃんの体重を乗せて抱っこをすると、体のバランスが悪くなる他、腱鞘炎の症状も出てきます。

腕や手首の付け根が痛む事があれば、抱っこの仕方を見直してみましょう。

対処法
  • 左右交互で抱っこする。
  • 両手で抱っこする。
  • 抱っこしている手を手のひら側、反対側を交互にする。

抱っこひも・おんぶひも

抱っこひもをデザイン性で選ぶ方も多く、特に欧米を中心とした外国製品になってしまう事あります。

原産国の使用者を対象としている為、規格が日本人に合わない場合も見受けられます。

お腹付近での高さにした場合、体幹が後屈で支持されるので、腰・背部・首の痛みの原因になります。

対処法
  • デザインよりも国産製品を選ぶ。
  • 抱っこをした時に胸の高さで合わせる。

まとめ

日々生活していく中で、慣れた動作をする事がとても楽です。

とはいっても、同じ動作を繰り返すので、体のバランスを崩したり、疲労の蓄積があったいと、体にとっては悪影響になりやすいです。

少しずつでも良いので、負担のかからない動作を覚えて、状態の緩和に繋がれば幸いです。

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