こんにちは!
今回は、施術が終わってから「どうですか?」と聞いてはいけないについてです。
施術のあとについ口にしてしまうんですが、実はこれ、聞いちゃいけない質問なんです。なぜそう思ったかというと、何を隠そう、今日自分がやってしまったから!反省の気持ちを込めて、このことについてお話しさせてください。
施術のあと「どうですか?」と聞くと、どうなる?
施術が終わった後、「どうですか?」と聞くと、「楽になりました」と答えてくれる方は、だいたい3割くらいです。どんな方かというと、普段から体をよく動かす人。例えば、部活で運動している学生さんや、ジムに通っている方ですね。
それ以外の方は、「なんとなく」とか「よく分からない」と答えることがほとんどです。
これ、なぜだと思いますか?
それは、比べるための基準(指標)をこちらが提示していないからなんです。
- 施術を受ける前と後で、何がどう変わったのか?
- どのくらい楽になったのか?
- どの部分の動きがスムーズになったのか?
そもそも、施術を始める前の状態がどうだったのか。
これらをしっかりと把握し、施術を通してどう変化したのかを解剖学的、または運動学的な知識を使って説明し、理解してもらうことが重要なんです。
もともと体を動かす機会が少ない方は、自分の体の感覚を自覚しにくいものです。だからこそ、施術の前の**「問診」と、終わった後の「後問診」**に、手を抜いてはいけません。
プロとして、本当に大切なこと
でも、私も人間。
「楽になりました」とか「良かったです」という良い言葉が続くと、つい調子に乗ってしまうんですよね。そして、うっかり「どうですか?」と言ってしまう。
これをしてしまうと、素人の方が少しマッサージをして、「楽になった」と言われるのと、何ら変わりがありません。
私たちはあくまで、体の専門家。プロです。
ただマッサージをして、「良くなりました」と言われて喜んでいるだけではダメなんです。
だからこそ、最も大切なのは、的確な鑑別、そして解剖学的・運動学的な知識に基づいた施術、さらに丁寧な問診です。
大事なことが3つもあるけれど、どれも一番大事なこと。
よし、気持ちを入れ替えて、明日からまた気を引き締めていこうと思います!
今日はこのへんで!
それでは!
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