育児中の骨盤の歪み|授乳や抱っこで生じる体の痛みと対策
「授乳や抱っこで肩こりや首の痛みがひどい…」
「背中が丸くなってきた気がする」
「産後から体型がなかなか戻らない」
このようなお悩みはありませんか?
小さなお子さんを育てるお母さんは、授乳や抱っこで前傾姿勢になることが多く、肩や首、背中に痛みを感じやすいものです。この痛みは、実は骨盤の歪みと深く関連している可能性があります。
骨盤の歪みと痛みの原因
授乳や抱っこをする際、無意識のうちに猫背になり、肩が前に出て首がすくんだ状態になりがちです。この姿勢が習慣化すると、上半身だけでなく、体の土台である骨盤にも負担がかかり、以下のような悪循環を引き起こします。
- 骨盤後傾(こうけい)
猫背になると骨盤が後ろに傾き、お尻が垂れて下腹が出やすい体型になります。 - 背骨の歪み
骨盤の傾きを補うため、背骨がS字カーブを失い、ストレートネックや巻き肩を引き起こします。 - 筋肉の緊張
歪んだ姿勢を支えようと、肩や首、背中の筋肉が常に緊張し、血行不良になって痛みが生じます。
このように、育児中の前傾姿勢は骨盤の歪みを招き、全身の痛みにつながるのです。
いますぐできる骨盤のセルフケア3選
専門家による施術も有効ですが、まずは日々の生活に取り入れやすいセルフケアから始めてみましょう。
座ったままできる骨盤ほぐし
椅子に浅く腰かけ、左右のお尻に均等に体重を乗せます。背筋を伸ばし、息を吐きながらゆっくり骨盤を後ろに倒し、息を吸いながら元の位置に戻します。これを5~10回繰り返しましょう。座りっぱなしで固まりがちな骨盤周りの筋肉を動かすことで、血行が促進されます。
寝たままできる骨盤のストレッチ
仰向けに寝て、両膝を曲げます。息を吐きながら両膝を胸に引き寄せ、両手で抱え込みます。そのまま腰が床から少し浮くくらいのところでキープし、ゆっくり呼吸を繰り返します。腰の筋肉を緩め、骨盤の歪みを整える効果が期待できます。
正しい抱っこ姿勢を意識する
抱っこをする際は、お子さんの体重を片方の腰に乗せがちですが、これでは骨盤が大きく歪んでしまいます。骨盤ベルトなどを活用し、体重を分散させ、両足に均等に体重を乗せることを意識しましょう。
さいごに
これらのセルフケアは、毎日少しずつ続けることが大切です。無理のない範囲で、ご自身の体と向き合う時間を作ってみてください。
育児とご自身の体のケアを両立することは大変ですが、体が楽になると心にもゆとりが生まれるはずです。
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