突然の首の激痛！洋服を着ようとしたときに何が起きた？

洋服を着ようと頭を通した瞬間、「ピキッ！」と首に激しい痛みが走る。経験したことがある方もいるのではないでしょうか？

特に急いでいる時や、何気ない瞬間に起こると、「どうして？」と不安になりますよね。この急な痛みの原因は、実は私たちの日常生活に潜んでいます。

今回は、この突然の首の痛みの原因と、すぐにできる対策について解説します。

なぜ、洋服を着るだけで首が痛くなるの？

結論から言うと、この急な痛みは「寝違え」や「首の捻挫」に近い状態です。

私たちの首は、たくさんの小さな筋肉や関節で支えられています。寝ている間や長時間同じ姿勢でいると、これらの筋肉が硬くなったり、血行が悪くなったりします。

そこに、洋服をかぶるという急な動作が加わると、硬くなった筋肉や関節に無理な力がかかり、繊維の一部が損傷してしまうのです。これが、あの鋭い痛みの正体です。

特に、以下のような状況に当てはまる方は要注意です。

• デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる：首や肩周りの筋肉が常に緊張し、硬くなりがちです。
• 枕が合っていない：寝ている間に首に負担がかかり、筋肉が凝り固まります。
• 運動不足：全身の血行が悪くなり、筋肉が柔軟性を失います。

痛みを感じた時のNG行動と正しい対処法

痛みを感じたら、まずは落ち着くことが大切です。

やってはいけないこと

• 無理に動かす：痛いのに首を回したり、ストレッチしたりするのは逆効果です。炎症を広げてしまい、痛みが悪化する可能性があります。
• マッサージをする：痛みが強い部分を強く揉むと、筋肉や組織をさらに傷つけてしまうことがあります。
• 温める：痛みの直後は炎症が起きているため、温めると血行が良くなりすぎて炎症が悪化することがあります。

正しい対処法

1. 安静にする：まずは首を動かさず、楽な姿勢で安静にしましょう。
2. 冷やす：炎症を抑えるために、保冷剤や氷をタオルで包んだものなどで、痛む部分を15〜20分程度冷やします。冷やしすぎないように注意しましょう。
3. 痛み止めを飲む：市販の痛み止め（解熱鎮痛剤）を服用することで、痛みを和らげることができます。
4. 数日様子を見る：ほとんどの場合、安静にしていれば数日で痛みは引いていきます。

ただし、痛みが非常に強い場合や、しびれ、めまい、吐き気などの症状を伴う場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。

予防が何よりも大切！今日からできる首ケア

洋服を着るたびにビクビクするのはもう嫌ですよね。日頃から首周りのケアをすることで、痛みのリスクを大幅に減らせます。

• こまめなストレッチ：デスクワークの合間や、お風呂上がりなどに、ゆっくりと首を前後左右に倒したり、肩を回したりして、筋肉をほぐしましょう。
• 枕の見直し：首のS字カーブを自然に保てる、自分に合った高さの枕を選びましょう。
• 湯船につかる：シャワーだけでなく、湯船にゆっくり浸かることで、全身の血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。

突然の首の痛みは、日頃の体のサインかもしれません。これを機に、ご自身の体のケアを見直してみてはいかがでしょうか。