「骨盤矯正」と聞くと、なんだか怪しいな…と感じる方は少なくありません。実際、「本当に効果あるの?」「医学的根拠はあるの?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
そう感じてしまうのには、いくつかの理由があります。
科学的根拠が不明瞭なことがあるから
まず、最大の理由として挙げられるのが、科学的な根拠がはっきりしないケースがあることです。
医療機関で行われる骨盤矯正は、医師や理学療法士などの専門家が、医学的な知識に基づいて症状の改善や機能回復を目指して行います。しかし、整体やリラクゼーションサロンの中には、医学的な根拠が乏しい独自の理論を掲げているところも少なくありません。
「骨盤の歪みを整えれば、痩せる」「代謝がアップする」といった効果を安易にうたっている場合、科学的な裏付けが薄いことが多く、うさんくささを感じさせてしまいます。
「歪み」という言葉のあいまいさ
次に、「骨盤の歪み」という言葉自体が、非常にあいまいであることも原因の一つです。
私たちの体は、左右対称ではありません。多少の傾きやねじれは誰にでもあり、それがすぐに健康上の問題を引き起こすわけではありません。
しかし、一部の施術者は、このわずかな傾きを大げさに表現し、「あなたの骨盤はひどく歪んでいる」と不安を煽ることがあります。
不安を煽るような表現や、特定の姿勢や不調のすべての原因を「骨盤の歪み」に結びつける話を聞くと、「本当にそうなのか?」と疑念が生まれてしまうのは自然なことです。
施術内容がブラックボックスになりがち
施術の内容が、一般の人には理解しにくいことも、「うさんくさい」と感じる理由になります。
施術者が特定の部位を触ったり押したりするだけで、「歪みが整いました」と言われても、受けている側からすれば、「本当に変わったの?」と疑問に感じてしまいます。
特に、施術前後の写真を見せられても、その変化が施術によるものなのか、ポーズの取り方によるものなのか判別が難しい場合も少なくありません。
骨盤矯正を検討する際は
骨盤矯正を検討する際は、これらの点を踏まえ、施術を受ける場所を選ぶことが大切です。
これらを確認することで、うさんくさいと感じるリスクを減らし、信頼できる場所を見つけられるでしょう。
骨盤矯正の目的が、姿勢の改善や不調の緩和にある場合は、まずは医療機関(整形外科など)に相談してみるのも一つの手です。
専門家のアドバイスを受けながら、自分に合った方法を見つけていきましょう。
コメント