休憩中に短時間でできる、手首と指のリフレッシュ方法をいくつかご紹介します。
これらの動作は、作業の合間に立ったまま、または座ったまますぐに行えるものです。
1. 腱鞘炎予防のためのクイックリフレッシュ(5分以内)
これらの動作を1セットとして、1時間ごとの作業休憩に取り入れることをお勧めします。
① 手をブラブラ体操(10秒)
- 目的: 腕全体と手首の緊張を解放し、血行を促進します。
- 方法: 腕の力を抜き、肩からぶら下げるようにして、手のひらと手首をリラックスさせて振ります。力を抜くことがポイントです。
② 腕のストレッチ(左右各20秒)
- 目的: 前腕の筋肉と手首の腱を伸ばします。
- 方法:
- 片方の腕を前に伸ばし、手のひらを上向きにします。
- 反対側の手で、伸ばした手の指先を掴み、ゆっくりと体の方へ引き寄せます。
- 前腕に伸びを感じたら、20秒キープします。
- 次に手のひらを下向きにして、手の甲を体の方へ引き寄せ、同様に20秒キープします。
③ 握り・開きパタパタ体操(10回)
- 目的: 指の腱鞘を軽く刺激し、滑りを良くします。
- 方法:
- 手のひらを広げ、指を最大限に開きます。
- 次に、ゆっくりと指を曲げ、優しく握り込みます(強く握りしめない)。
- これを10回程度、パタパタと繰り返します。
④ 親指のリラックス(左右各10秒)
- 目的: ドケルバン病の原因となる親指の付け根の緊張を緩めます。
- 方法:
- 片方の手の親指の付け根(ふくらんでいる部分)を、反対側の親指と人差し指で優しくつまんだり、揉みほぐしたりします。
- 親指の腱を一本ずつ、優しくマッサージするイメージで行います。
休憩の質を高めるためのアドバイス
意識的に席を立つ
休憩は、手首や指だけでなく、目や腰、肩の疲労回復にも必要です。休憩時間には、意識的に立ち上がって少し歩く、飲み物を取りに行くなど、作業環境から離れるようにしましょう。
深呼吸を取り入れる
休憩中にゆっくりと深呼吸を行うと、全身の緊張がほぐれ、リラックス効果が高まります。
これらの動作は、痛みがあるときではなく、**「疲労を感じる前」**に予防として行うことで最大の効果を発揮します。












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