マッサージを受けても肩こりが緩和しない。終わった時は気持ち良いけれど・・・・。とこのような事はありませんか?
そのような場合は、凝っていたり痛みを感じている箇所が原因ではない可能性があります。
痛みの箇所が原因ではない?
痛みの箇所が原因ではないのはこういう時です。
- 3回ほど施術して、症状の緩和がない。
- 凝りを感じる頻度が多くなっている。
- マッサージに行く頻度が多くなっている。
- 強く押しても物足りなくなっている。
およそ3回ほど施術をさせて戴いて、症状の緩和がない時は別な箇所を疑います。
痛みは脳が感じている。
以前、歯が痛くなり歯医者に行った時の事です。上の歯が痛みを感じていましたが、実際に悪いのは下の歯だったという経験がありました。
これは、脳が痛みの錯覚を起こし、別な箇所に痛みを感じているらしく、放散痛というものです。
放散痛とは、関連痛のうち、病気の原因部位とまったくかけ離れた部位に現れる痛みのこと。
トリガーポイントと言われるものもこれにあたります。
緩和しない人
このような方はマッサージだけでは、取れにくいです。
- パソコン作業や調理人など、下を向いて作業する事が多い。
- 整備士など、上を向いて作業する事が多い。
- ストレートネックや巻き肩の人。
首が悪く背中や肩の凝りを感じる方が多いのが特徴で、神経支配から、どこが悪いのかを導き出していきます。
デルマトーム
デルマトームとは、痛みやシビレが出ている箇所は、どこが原因なのか?を知る為の地図みたいなものです。
C・・・頸椎(首)
T・・・胸椎(背中)
L・・・腰椎(腰)
S・・・仙骨(骨盤)
肩こりを感じる場合は、図でいう所の赤く記されている箇所です。
この赤のラインは、頸椎が原因で痛みが出る箇所を示しています。
痛みが出ている箇所が凝っているという場合もありますが、頸椎性の肩こりという場合もあります。
肩こりになる神経
首は、神経が豊富で、腕神経叢(わんしんけいそう)という神経の束になっている部分もあります。
最近のセルフケアでの動画では、背中を伸ばすよりも胸まわりを伸ばすストレッチを観る機会があると思いますが、この神経の圧迫を取る事が肩こり改善の近道だからです。
施術での一例ですが、
なかなか取れない肩こりの場合は、見たり触ったりで評価できる事は少なく、カウンセリングが重要です。
- 赤ちゃんを抱っこする事が多い。
- 夜になると、肩が痛くなる。
- 病院に行ってみても、骨に異常はない。
- とりあえず、マッサージに行く。
- 痛みが取れるのは一時的。
というように、時系列にして現在の状況を把握していきます。
筋肉を解しても痛みが引かないなら、頸椎性の肩こりとなりますので、頸椎の矯正や猫背矯正を行います。
まとめ
単純に肩が凝っている場合もありますし、別な箇所が原因での肩こりもあります。
レントゲンやMRIなどの画像診断で原因が出ない場合は、施術者なりの仮説を立てます。
そこに、今までの経験則や整形外科学のテスト法を使って、確診レベルまで持っていく事がほとんどです。
痛みが緩和している。⇒同じ施術を続けてみる。
痛みが変わらない。⇒施術方法を変える。
を繰り返し、痛みが取れた時に「これが原因だった。」と解るときもあります。
この、施術者なりの仮説があるので、もし痛みが取れなければ「行く先々で違う事が言われる。」「この痛みの原因はなんなんだ。」と悩む人が増えるのかなと思います。
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