前回お伝えした低気圧の不調ですが、その続きの記事です。
前回の記事はこちら▼
👂低気圧不調を和らげる!自律神経を整えるセルフケア
低気圧による体調不良は、自律神経の乱れ、特に気圧を感知する「内耳(ないじ)」と深く関係しています。
低気圧が原因の頭痛やだるさは、自律神経の切り替えがうまくいかないこと、および内耳の血流が悪くなることが大きく影響しています。
ここでは、その自律神経を整え、低気圧に負けない体を作るための、今日からできる具体的なセルフケアを解説します。
1. 「内耳」の血行を促すセルフマッサージ
内耳は、気圧の変化を感知するセンサーのような役割を持っています。この内耳の周りの血流を良くし、自律神経の乱れを抑えるために、手軽な耳のマッサージが効果的です。
これを朝・昼・晩の1日3回、症状が出る前に行うと予防効果が高まります。
| ステップ | 動作 | ポイント |
| ① 引っ張る | 親指と人差し指で両耳を軽くつまみ、上・下・横にそれぞれ5秒ずつ引っ張る。 | 軽く引っ張る程度で、痛みを感じない力加減で行う。 |
| ② 回す | 耳を軽く横に引っ張りながら、後ろ方向にゆっくり5回回す。 | 耳全体を動かすことを意識する。 |
| ③ 折りたたむ | 耳全体を内側に包むように折り曲げて、5秒間キープする。 | 耳のシワを伸ばすようなイメージで。 |
| ④ 覆って回す | 手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に円を描くようにゆっくりと5回回す。 | 耳の後ろ側も含め、全体を揉みほぐすイメージ。 |
2. 自律神経を整えるための生活習慣
自律神経は、規則正しい生活リズムによって整えられます。低気圧の影響を受けやすい時期は、特に以下の習慣を意識することが大切です。
✅ 睡眠と体内時計の調整
- 朝日を浴びる
朝起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。体内時計がリセットされ、自律神経の切り替え(副交感神経から交感神経へ)がスムーズになります。 - 決まった時間に寝起き
休日の「寝だめ」はリズムを乱す元です。毎日なるべく同じ時間に就寝・起床し、質の良い睡眠を確保しましょう。
✅ ぬるめのお風呂でリラックス
- 湯船に浸かる
シャワーで済ませず、38〜40℃程度のぬるめのお湯に15分程度ゆっくり浸かることが理想です。 - 効果
ぬるめのお湯は副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせ、血行を促進することで、低気圧による不調を和らげます。
✅ 呼吸による調整(腹式呼吸)
意識的に深い呼吸を行うことは、直接的に副交感神経を活性化させます。
- 姿勢: 背筋を伸ばし、リラックスして座るか仰向けになる。
- 吸う: 鼻からゆっくりと息を吸い込み、お腹を大きく膨らませる。
- 吐く: 口から細く長く、吸った時間の約2倍の時間をかけて、お腹がへこむまで吐き切る。
これを1日5分程度、休憩中や寝る前に行うだけで、自律神経が安定しやすくなります。
3. 頭痛タイプ別の対処法
低気圧による頭痛は、主に血管の拡張が関係する**「片頭痛タイプ」か、筋肉の緊張が関係する「緊張型頭痛タイプ」**のどちらかであることが多いです。
| 頭痛のタイプ | 症状の特徴 | セルフケアのポイント |
| 片頭痛 (ズキズキ脈打つ) | 光や音に敏感、吐き気を伴う。 | 冷やす: 冷たいタオルや保冷剤をこめかみや首筋に当て、血管の拡張を抑える。静かで暗い場所で安静にする。 |
| 緊張型頭痛 (締め付けられる) | 頭全体が締め付けられる、首や肩のこりを伴う。 | 温める: 温かいタオルで首や肩を温め、筋肉の緊張を和らげ血行を促進する。ぬるめのお風呂も効果的。 |
もし判断に迷う場合は、「ご自身が心地よいと感じる方」を選んで試してみましょう。
これらのセルフケアを日々の習慣に取り入れて、低気圧に強い体づくりを進めてみてください。



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