こんにちは。
突然ですが、周りの人から「肩、凝ってますね」とか「猫背だね」って言われたこと、ありませんか?
言われると、なんだか気になっちゃいますよね。でも、実は本人が痛みを感じていないなら、気にしなくても大丈夫なことが多いんですよ。
先日、こんな方が来られました。
「猫背を治したいんです」と言うので、どうして治したいんですか?と聞いてみたんです。すると、「周りの人に猫背だって言われるから」というお答えでした。
そこでいくつか確認してみました。
「ご自身では猫背だと思いますか?」と聞くと、「いや、そんなつもりはないです」とのこと。
「じゃあ、肩こりを感じますか?」と聞くと、「触られると固いって言われるんですが、自分では肩が凝ってるって感じたことはないですね」とおっしゃいました。
「じゃあ、たまに頭痛はありますか?」と聞くと、「風邪で熱が出たときに頭が痛くなるくらいですね」と答えられました。
この話を聞いて、私は思いました。
「これって、もしかして気にしなくていいんじゃないかな?」って。
でも、本人はやっぱり気になりますよね。なので、「じゃあ、横から写真を撮ってみましょうか」と提案して、一緒に確認してみることにしました。
そしたら、全然猫背じゃなかったんです!
「硬い=凝っている」ってわけじゃないんですよ
体の構造って、面白いもので、体を丸めた状態でマッサージをすると、誰でも筋肉は硬く感じるものなんです。そして、筋肉の質って人それぞれ違うんですよね。
たとえば、すごく筋肉が柔らかいのに肩こりを感じる人もいれば、筋肉がすごく硬いのに肩こりを全然感じない人もいるんです。
だから、「体が硬いから肩こりだ」とは一概には言えないんですね。
そして、怖い話なんですが、今まで肩こりを感じていなかった人が、人から「あなた肩こりだね」って言われてから、本当に肩こりになることがあるんですよ。
余計な施術は必要ありません
だからこそ、施術をする側が安易に「肩凝ってますね!」と自覚させるのは良くないと思うんです。
もちろん、今回は「猫背を治したい」というご要望だったので、施術をすることはできました。でも、私はご本人に「見た目も全然問題ないですし、気にしなくても大丈夫ですよ」とお伝えして、施術は行いませんでした。
肩が凝っているとか、猫背だと言って、必要のない施術をするのはどうかなって思う今日この頃です。
皆さんも、もし人から何か言われても、まずはご自身の感覚を大事にしてください。
でわでわ。
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