「膝が痛いから、きっと軟骨がすり減ってるんだ」
「腰が痛いのは、骨が曲がっているからだ」
病院でレントゲンを撮ってもらい、医師からそう言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。変形性膝関節症や脊柱管狭窄症といった診断名は、多くの人にとって痛みの原因だと考えられています。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
変形していても、痛みがない人もいる
実は、膝や腰のレントゲン写真を撮ると、変形が見られる人でも、全く痛みを感じないケースは珍しくありません。
もし「変形しているから痛い」というのが絶対的な真実であれば、変形が進むにつれて痛みも強くなるはずです。しかし、実際はそうではなく、変形が軽度でも強い痛みを感じたり、逆に変形が進んでいるのに痛みを感じないという人もたくさんいます。
これは何を意味するのでしょうか。
「変形」と「痛み」は別物である可能性
変形と痛みの関係は、多くの人が考えているほど単純ではありません。
例えば、もし医師が「痛みがないけど、レントゲンを見ると変形しているので手術しましょう!」と言ったら、なんだかおかしな話に聞こえますよね。痛みのない部分を、わざわざ手術する必要はありません。
これは、痛みの原因が「変形」そのものにあるのではなく、変形によって生じる周囲の筋肉や神経の緊張、姿勢の崩れなど、別の要因にあることを示唆しています。
痛みの本当の原因を探す
もしあなたが膝や腰の痛みに悩んでいるなら、まずは痛みの根本的な原因を考えることが大切です。
痛みを引き起こしているのは、変形ではなく、普段の体の使い方や、特定の筋肉の過度な負担、姿勢の癖かもしれません。
ご自身の体と向き合い、適切なケアやリハビリを行うことで、痛みを軽減できる可能性は十分にあります。
大切なのは、「変形しているから仕方ない」と諦めるのではなく、痛みの本当の原因を探し、それに合った対策をすることです。
もし何か気になることがあればご相談ください。
コメント