こんにちは。
ゆうき整骨院(南さつま市加世田)の川路です。
今回、肉離れの怪我をされた方の施術をさせて戴きました。その時の施術内容と肉離れの復帰目安、考察などを書いていこうと思います。
運動会のかけっこ参加にて肉離れ
今回は、運動会で追い抜こうと力を入れた時に、肉離れに繋がりました。
施術の内容
・アイシング
・超音波治療
・ハイボルテージ治療
・筋膜リリース(メディセル)
受傷後72時間以内であれば、アイシングを行います。内出血の低減や腫れるのを抑えます。
筋肉が微小断裂している為、受傷後は揉むなどのマッサージはお勧めしません。超音波治療器で細胞レベルのマッサージと温熱療法をします。
痛みが強いため、ハイボルテージを使った疼痛コントロール。最後に、筋膜リリースで循環の改善を行い、1日目は終了です。
おおよそ3日ほど、経過観察を行い、内出血の軽減を目指します。
次が3日経ったときのお写真です。
筋肉の修復具合を考慮しながら、患部のマッサージやストレッチを行います。
初期の段階で、ストレッチを行うと、筋肉のくっつきが悪くなり、治るまでの日数が増えることも考えられるので、注意が必要です。
さて、スポーツをしていると肉離れになる事もあると思いますが、復帰の目安も考えておきたいものです。
肉離れの復帰の目安は?
肉離れが再発しないように、復帰の目安を覚えておきましょう。目安には、次にあげる3つの痛みが消失しているかを確認します。
- 圧痛
- ストレッチ痛の消失
- 抵抗運動での痛みの消失
圧痛
肉離れの怪我をした箇所を押さえても痛みがないか。文字通り、上から圧を加えてみて痛みがないかどうかです。
ストレッチ痛の消失
ストレッチ痛は、ストレッチをしてみて痛みがないかどうかです。
肉離れは筋肉が急激に伸ばされて、筋肉が部分的(または全体的)に筋肉が切れていますので、筋肉を伸ばしてみて痛みが出ないかを見ましょう。
抵抗運動での痛みの消失
抵抗運動での痛みの消失とは、ある動作に抵抗をかけてみて痛みを確認します。
例)怪我をした患者に膝を曲げるように指示。パートナーは膝を曲げる動作に素手で負荷をかけてみて痛みが出ないかを確認します。
再発をしないように、この3点はしっかりと確認していきましょう。
なぜ肉離れが癖になるのかと考えてみましょう。
一般的に肉離れが起こりやすいと言われているのは
・ハムストリングス(太ももの裏)
・大腿四頭筋(太もも前)
・内転筋(太ももの内側)
・腓腹筋(ふくらはぎ)
上のことから、大きい筋肉が肉離れになりやすいと考えられます。大きい筋肉は、血管も大きく、出血の量が多いです。
出血の量が多く、いつまでもそのままにしていると、柔軟性のない筋肉として修復していきます。
柔軟性の少ない筋肉=切れやすい という事です。
血液は、組織をくっつける。固めるという役割があります。組織をくっつけるために必要ですが、筋肉であれば、固めることは少なめの方が良いですね。
まとめ
過去例ですが、肉離れになり、内出血をした所が骨化してしまい、この骨化を取る手術になりそうだった事があります。
その時は、中周波微弱電流を当て続けた結果、手術なしという方向に進みました。
これは、自分なら治せますよという事ではなく、単に肉離れと考えてしまって大事になる事もあります。そういう事から、怪我をしたら早めの治療が勧められているわけです。
上記の例は、ごくごく稀ですし、単なる捻挫、打撲、肉離れでも治療をするというのは、大袈裟かもしれません。
ただ、後々痛みに困っている人が言うのは、「あの時に、ちゃんと治療をしなかったから。」だという事は覚えておいてください。
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