産後に腰が痛い。生理前になると坐骨が痛いなど、男性と違い痛みを感じる場面は多くあります。
動かして痛い場合は、筋肉や関節性の痛みをなりますが、そうではない場合もあります。
気を付けたい腰痛を読んでいただき、当てはまらなければ筋肉や関節性の腰痛になりますので、そのまま読み進めてください。
気をつけたい腰痛
女性の方に限らず、背骨や筋肉、関節が原因でない腰痛もあります。
腰以外に由来するもの
・解離性大動脈瘤などの血管の病気
・尿管結石などの泌尿器の病気
・子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気
・胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病気
・変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるもの。加えて身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレスによる心理的な原因による場合もあります。
参照元:https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html
女性に多いものとして、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気や結石のように泌尿器の病気などががあげられます。
- 楽な姿勢がない。(姿勢を変えても痛みが変わらない)
- じっとしていても痛い。
- 体重が落ちている。
- 発熱がある。
この項目が当てはまれば、筋肉や関節が原因でない腰痛の可能性があります。
以前、腰の痛みが取れなかった方に婦人科に行ってもらい、お薬を飲む事で自然と痛みがおさまったというケースもありましたし、医師から結石での腰痛があるとの指示も戴いたことがあります。
思い当たれば病院への受診をお勧めします。
上記しているケースは稀ですので、当てはまらなければ、使い過ぎや姿勢からくる筋肉や関節の腰痛ですの可能性が高いです。
出産と生理中のホルモン
骨盤が緩むのは出産の時だけだろうと思っていましたが、調べてみると生理前も出産時と同じホルモンが分泌されるようです。
リラキシン
エストロゲンが先行して作用した場合、恥骨結合や仙腸関節の弛緩を示す。
腰痛があるお客様にお聞きしますと、大体が生理前であるとおっしゃられます。
そういう事から、骨盤が緩むことで痛みが出てくる事が考えられます。
何故、緩むと痛みが出るのか?を解説していきます。
骨盤の役割
骨盤の作りは、男女により違いがあります。
女性の骨盤は、胎児を包み込むような作りになっているので、男性より丸型で大きくなっています。
その為、内臓や上半身の重さが骨盤にかかりやすく、安定させる関節が緩むことで体を支えきれなくなるので、負担が大きくなり痛みが出てきます。
骨盤の前傾位、後傾位により痛む箇所は違ってくる場合があります。
下は、イメージ図です。
骨盤の前傾(いわゆる反り腰)タイプですと、腰椎に負担がかかりやすく、腰の筋肉や腰椎性の痛みが出やすいです。
骨盤後傾タイプですと、上半身からの重力が骨盤にかかるので、仙腸関節や坐骨に負担がかかり、痛みが出やすいです。
この後傾タイプは、骨盤自体に痛みが出る事は稀で、大概の方は腰痛として痛みを感じます。
対処法
ここからは、対処法をお伝えします。
対処法は、簡単に3つです。
- 筋力を付ける。
- 柔軟をする。
- 姿勢を良くする。
筋力を付ける。
骨と骨は靭帯によって繋がる事で安定していますが、関節が緩むと安定しなくなるので、それを支えるものは筋肉になります。
女性の方は、男性と比べると筋肉量は少なく、骨盤底筋は長く大きな作りになっています。ある程度の筋力がないと骨盤を支える事ができない為、骨盤底筋を鍛えるトレーニングが大事です。
柔軟をする。
筋肉の柔軟性を高める為に、ストレッチをしましょう。
筋肉は、ゴムなどに例えられます。伸び縮みの量が大きいほど、ゴムの力が大きくなります。筋肉も一緒で柔軟性があると、筋力を発揮しやすいです。
姿勢を良くする。
姿勢は、頭から足まで一直線になるのが理想です。
一直線になる事で、それぞれの関節が助け合い、重力からの体にくる負担を分散してくれます。
まとめ
骨盤が緩むから痛くなるというのもありますが、体のつくりが違うので痛みが出やすいとも考えられます。
それ以外にも、ホルモンバランス、ストレス、病気なども腰痛に関係する事も多いです。
ですので、腰が痛いから骨盤が歪んでいるというのは、極論すぎるとも思います。
女性の方の腰痛は難しい場合も多いので、一つずつ確認しながら原因を突き詰めていくのがとても大事だなと思います。
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