こんにちは。かわじです。
今回も、肩が痛いという方の施術をさせてもらったのですが、痛みの原因を探すのに苦戦し、結構時間がかかってしまいました。
終わってみれば、簡単な事でしたけど、からだも個人差があるので、見立てをしっかりしようと思った次第です。
さて、本題です。
患者さまの訴え
どのような時に痛みを感じますか?と聞いたところ、このような事を言われていました。
四十肩と言われていましたが、四十肩特有の【夜寝ている時に痛む】【腕が上がらない】【結帯動作が出来ない】というのがありませんでしたので、四十肩ではなさそうです。
特有の症状はありませんが、可動域検査で左右差を調べていきます。(可動域検査とは、下の図の表をもとに、左右差を調べて、痛みの原因を探す事です。)
動きが悪い、関節が硬いなどの左右差もなかったので、動かしたときに痛いという、筋肉の圧痛点を探していきました。
ですが、この時点では、原因と考えられる箇所が見当たりません。
原因が解らないまま施術に入る事も出来ないので、カウンセリングをやり直します。
数日前に、マッサージ店で首が凝っていると言われ、首と肩、背中を中心にマッサージをしてもらう。
⇒体は楽になったけど、痛みは変わらず。
という情報から、首肩背中のマッサージをしても、さほど効果はないなと判断しました。
そこで、肩甲骨にアプローチしてみたところ、若干の痛みの軽減がみられましたので、肩甲骨周囲が問題ではありそうです。
肩関節が痛いですが、胸部前面が悪いと想定しました。
可動域や硬さなどは見られませんでしたが、胸部の前面が原因と想定し、ハイボルテージ(特殊電気)治療を行いました。
箇所は、下の図の赤い筋肉(小胸筋)です。
この小胸筋が悪くなると、このような事が起こりやすくなります。
こちらの筋肉に、ハイボルテージという電気治療器で、刺激を入れます。
そうすると、洋服を脱ぐときの痛みが消えて、スムーズな動作が確認できました。
初回でしたので、経過を見てみて、次回来院の時に痛みの軽減があれば2回目も小胸筋にアプローチしていこうと思います。
まとめ
痛みをとる為には、鑑別は大事なのですが、経験が多いほど、この症状は○○が原因という風になりがちです。
そうすると、症状の決めつけが起こってしまいます。
決めつけがあると、原因の見逃しが起こりそうなので、自分の考えはいったん置いておいて、正確に見ていけるようにすると、正確な痛みの原因がみつかるのかなと思います。
もし、マッサージをしているけど、良くならないと悩まれていたら、一度ご相談ください。
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