グラウンドゴルフは、気軽に始められ、老若男女問わず楽しめるスポーツです。しかし、中にはプレー中に肩の痛みに悩まされる方もいらっしゃるようです。
せっかくの楽しいグラウンドゴルフで肩の痛みを感じることなく、快適にプレーを続けるために、肩の痛みの原因と対策、そして肩に優しいプレーのヒントをご紹介します。
なぜグラウンドゴルフで肩の痛みになるのか?
グラウンドゴルフにおける肩の痛みの主な原因としては、以下のような点が考えられます。
不適切なスイングフォーム
特に、腕だけでクラブを振ろうとする「手打ち」のスイングは、肩に大きな負担をかけます。体全体を使わず、腕や肩に頼りすぎると、筋肉や関節に過度なストレスがかかります。
準備運動不足
プレー前の準備運動が不十分だと、肩周りの筋肉が十分に温まらず、急な動作で肩を痛めるリスクが高まります。
筋力不足・柔軟性不足
肩や肩甲骨周りの筋力が弱かったり、柔軟性が低かったりすると、スムーズなスイングがしにくくなり、結果として肩に負担がかかりやすくなります。
オーバーユース(使いすぎ)
短期間に集中してプレーしたり、無理な体勢で何度もスイングしたりすることで、肩の筋肉や腱に炎症が起こる場合があります。
クラブの長さや重さ
自分の体格に合わないクラブ(長すぎたり重すぎたりする)を使用していると、不自然なフォームになり、肩への負担が増すことがあります。
肩の痛みを防ぐための対策とヒント
グラウンドゴルフを安全に長く楽しむために、以下の対策を試してみてください。
1. プレー前の準備運動を徹底する
肩の痛みを防ぐには、何よりも十分なウォーミングアップが重要です。特に肩周りを中心に、以下のストレッチを取り入れましょう。
- 肩甲骨回し
前後に大きくゆっくりと肩を回し、肩甲骨周りの筋肉をほぐします。 - 腕回し
腕を前方、後方に大きくゆっくり回します。 - 体幹のひねり
足を肩幅に開いて立ち、体を左右にゆっくりひねり、肩や背中の筋肉を伸ばします。
2. 正しいスイングフォームを意識する
肩への負担を軽減するためには、体全体を使ったスイングを意識することが大切です。
手打ちを避ける
腕の力だけでなく、体幹(お腹周り)や下半身の力を利用してクラブを振るようにしましょう。体が軸となり、腕はそれに付随するイメージです。
肩甲骨を意識する
スイング中、肩甲骨がスムーズに動くことで、肩関節への負担が軽減されます。肩甲骨を寄せる意識を持つと良いでしょう。
無理な振り抜きをしない
ボールを遠くに飛ばそうと、無理に振り抜いたり、過度なフォロースルーをしたりしないようにしましょう。自分の体力に合った力加減で振ることを心がけてください。
3. 適切なクラブを選ぶ
自分の身長や体格に合った長さや重さのクラブを選ぶことも重要です。もし現在のクラブが合わないと感じる場合は、用具店などで相談し、適切なものに買い替えることも検討してみてください。
4. 適度な休憩とクールダウン
連続してプレーするのではなく、合間に適度な休憩を取りましょう。疲労が蓄積すると、フォームが崩れやすくなり、肩を痛める原因になります。プレー後には、ゆっくりと肩周りの筋肉をストレッチするクールダウンも忘れずに行いましょう。
5. 日頃からの身体のケアと筋力アップ
グラウンドゴルフだけでなく、日頃から肩や肩甲骨周りの筋力をつけ、柔軟性を高めることが肩の痛み予防に繋がります。
肩甲骨ストレッチ
デスクワークなどで凝り固まりやすい肩甲骨周りを意識的に動かすストレッチを日常生活に取り入れましょう。
軽い筋力トレーニング
ゴムバンドを使った肩や背中の簡単なトレーニングも効果的です。
まとめ
グラウンドゴルフは、健康増進にも繋がり、仲間との交流も楽しめる素晴らしいスポーツです。肩の痛みに悩まされることなく、長く快適にプレーを続けるために、ぜひこれらのヒントを参考にしてみてください。もし痛みが続くようでしたら、無理をせずに専門医に相談することをお勧めします。